出産を機に勤めていた歯科医院を退職し、3度の出産を経て歯科衛生士の業務に約7年のブランクがありました。
子育て中は社会からの疎外感を感じており、「働きたい」という気持ちが強くありましたが、子供が学校から帰ってくる時間には家にいてあげたいという気持ちもあったため、午前の週3〜4日で働ける歯科医院を探していました。

約7年の間で忘れてしまっていることもあるかも⋯と歯科衛生士として復帰するには大きな不安がありましたが、見学の際に歯科衛生士の治療や業務についての教育マニュアルが沢山あったこと、働いている人たちがお互いに思いやって業務を行っていることがよくわかったので、ここで働いてみたいと思いました。

歯科衛生士業務として主にリコールの患者さんを診る機会が多いのですが、3か月に1度来院された際、口腔内の清掃状態が以前より少しでも改善されていたときにやりがいを感じます。クリーニング後に「気持ちよかった！」と声をかけていただいたときはとても嬉しかったです。
すべての患者さんが健康な状態とは限らないのが実情です。問題点があればしっかりと説明するようにしています。患者さんに自分の気持ちが伝わり、結果が目に見えることがとても嬉しく感じます。

周りと比較されず、自分のペースでスキルアップできることです。

前職での業務は歯のクリーニングをするだけだったのですが、おろし歯科医院で働き始めて、患者さんのお口の中を観察し、リスクを考えるようになりました。
まだ勉強中で歯周病の知識は深くないため、治療の前後に先生が患者さんの口腔内チェックをして、注意点等を教えてくれます。
言われたことをやるだけではなく、知識をつけ、より深く考えるようになりました。
何度か経験していると、自分でもわかるようになってきて、歯科衛生士として少しずつ成長していることを感じています。

定期的にフリーランスの歯科衛生士さんが指導に来てくださり、SRPの実技や器具の手入れまでしっかりと教えてくださるので、自分自身のスキルが向上していくことを実感できます。

講師の方の、「患者さんに伝えるのは1つずつ」という言葉が印象的でした。
歯科衛生士として様々な知識を患者さんに伝えて、より良くしたい！と思うものですが、あまり多くを一度に詰め込みすぎると何も伝わらなくなってしまうため、まずは1つだけ伝えてそれができれば次の課題をクリアしてもらう、ということを意識して患者さんと接しています。

子供の急な体調不良でも、柔軟に対応していただいています。
先生やスタッフの方も嫌な顔ひとつせず全員で協力してくれます。

先日も、子供が発熱し、私自身も喉が痛かった日があり、人数も少ない日でしたが快くお休みをいただけました。スタッフからは「大丈夫？」と心配する連絡もいただきました。
申し訳ないと感じながらも皆さんの優しさを感じました。